今日は、宜野湾市 伊佐(ぎのわんし・いさ)にある「ふんしんせせらぎ通り」を紹介します。
公園ではなく、住宅街の中をせせらぎが流れる小さな遊歩道です。
宜野湾のマーライオンが勢いよく口から水を吹き出しています。
沖縄なのでライオンではなくシーサーでしょうか。
しかし、立ち上がってもいないし、足が魚でないなど、いろいろと違うところもありますが、それは言葉のつかみですので御容赦ください。 ^ ^;
本場のマーライオンに敬意を表して下にリンクを張っておきますネ。
名称:ふんしんせせらぎ通り ( A name: Funshin brook street / Shisa Waterfall Spring )
所在地:宜野湾市 伊佐 ( Location: Isa Ginowan-city Okinawa JAPAN )
利用は無料( Admission: Free of charge / 利用免费 / 利用免費 / 요금 불요 )
駐車場なし( Parking lot: None / 没有停车场 / 沒有停車場 / 주차장 없음 )
ここへ行くには、宜野湾市の国道58号線と、普天間(ふてんま)方面から降りて来る県道81号線(通称:普天間でいご通り)とが交わるところが伊佐交差点です。
その伊佐交差点から海側(西側)へ入り、ゆるやかな坂を下る途中にある右側の2番目の路地の手前に調剤薬局のたいよう薬局があります。通りの入口は、そこの右どなりのアパートとの間にあります。
通りは細く、また建物の影になっているので見落としてしまいやすいので注意が必要です。
左角にスーパーのユニオン伊佐店がある信号交差点まで来てしまったら、通り過ぎています。 ^ ^;
専用駐車場はありませんので、どこかに短時間の路上駐車するしかありません。 ^ ^;
せせらぎ通りの反対側の入口は、伊佐交差点から国道58号線を北谷方面に1ブロック進み、信号のある伊佐浜交差点から左折してJAおきなわ伊佐支店を過ぎて、路地をはさんで割烹ハイウェイの右どなりに入口があります。ここはわかりやすいと思います。
(Google mapでは緑色の線でふんしんせせらぎ通りが示されています/ストリートビューでは見づらいです)
上の写真は、たいよう薬局側の入口のようすです。
入口には2匹のシーサーが寄り添って、通りの看板を掲げています。
通りをすこし入った場所にある白い四角いものは、ふんしんせせらぎ通りが平成4年に建設省(現:国土交通省)の手づくり郷土(ふるさと)賞/くらしに根付く施設30選に選ばれたときの記念碑です。
記念碑の後ろ側に、冒頭の写真のシーサー像が鎮座して水を吹き出しています。
せせらぎ通りは住宅街の中を貫いて全長約650m、交差する2本の遊歩道で構成されています。
足元を流れるせせらぎは遊歩道とともに蛇行しながら続き、よく手入れされた樹木は涼やかな木陰を提供し、周辺住民が植えた草花は季節の花を咲かせて、道のりにアクセントをつけてくれています。
写真は2006年8月頃のものです。
うちの子供達も水辺に置かれた飛び石で遊んだり、水の流れに木の葉を浮かべたりしてよくここで遊びました。
せせらぎ通りは十数年前と少しも変わっていません。うれしいですね!
樹木が大きくなり過ぎないよう枝打ち等の手入れはしっかりと行われています。
せせらぎの深さはおよそ15cmくらいでしょうか、場所によっては写真のように少し浅くしてあるところもあります。
いくつかの小鼓橋が流れをまたいで掛けられています。
通りの途中にはベンチもあって、ゆっくり座って水の流れを眺めることも出来ます。
水の中には小魚も泳いでいますヨ。 ^ ^
せせらぎ通りが車道と交わる場所では、2対のシーサーが歩道の両側で歩行者の安全を見守っています。 ^ ^
水が流れていない遊歩道の場所もありますが、飛び石を配置したり植栽を工夫したりして飽きさせない仕掛けがされてます。
通りのなかに数本のサワフジ(さがりばな/舞香花)が植えられています。
樹の下には前夜に咲いた花が散っています。サワフジは咲いた翌朝には落ちてしまう一夜花なんです。
サガリバナ科のサワフジは6月~8月ごろに多数の房が垂れ下がり、房の上の方から芳香のある白または薄いビンクの花を夜間に咲かせます。
花には多数のオシベがあり、蜜を得ようと花の中にハチがもぐっていくのを楽しく観察することができます。 ^ ^
ちなみにサワフジの花言葉は、「幸福が訪れる」なんですよ。 ^o^
国道58号線の近くにある、通りの別の入口のようすです。
通りの中ではないですが、入口のそばに珍しい黄色いサンダンカの花が咲いているお庭がありましたので撮らせていただきました。
宜野湾市の花にも指定されているサンダンカのよく見かけるものは真っ赤な花ですが、ピンクやオレンジ、黄色や白、紫などもあるようです。
メモ: せせらぎ通りの通行は無料/ベンチあり/あずま屋なし/トイレなし/水飲み場なし/駐車場なし/自動販売機あり
ところで、このふんしんせせらぎ通りの「ふんしん」とは何でしょう?
ネットで調べてみると、近くに「ふんしんガー」と呼ばれる湧き水があり、その名前が付けられているようです(クンチンガーとも呼ばれる)。
国道58号線の伊佐交差点から西側(海側)へ降りてきた最初の右の路地の角にありました。
上の写真の中央の木立ちの中にガー(湧き水)があります。
写真は路地側から撮ったもので、左上に国道があります。
歩道から階段を降りて行ったところに湧き水が出ている場所があります。
右側に小さな鳥居があり、岩の下の方には祠が置かれていました。
中央に湧き水の出るコンクリートの台が置かれ、右側に3本、手前から1本の湧き水が出ています。
昔の大衆浴場の蛇口の並びのようです。 ^ ^;
コンクリート台の左側にも同じように3本の湧き水の出口がありました。
これらの水の一部が、ふんしんせせらぎ通りに流れ出ているのでしょうか。
湧き水の流れ出ているコンクリート台をヨコから眺めてみました。
台の上の垂直な面にうっすらと「ふんしん」の文字が見えています。 ^ ^
ほかにも「施工」などの文字も刻まれていますが、他は薄くなっていてよく読めませんでした。
ほかにも何か書かれていないか探してみたところ、コンクリート台の手前側の上のほうに「イモ洗い場」と書かれていました(ちょうど陽のあたっているところです)。 ^ ^
宜野湾市の伊佐・大山地区は湧き水ポイントが多いところです。
ふんしんガーからすぐ近くにウフガーと呼ばれる湧き水の場所があるようなので、ついでに見てきました。 ^ ^
国道58号線の北向け車線の「伊佐川」バス停のうしろ側です。大きな三線の楽器の絵がかかっている建物を見たことあるかと思います。その建物の右側で国道のすぐそばです。
写真の上のほうが国道58号線で伊佐川バス停があります。そこから下がった場所にウフガーの湧き水がありました。
平たい場所には洗濯物などを置いたり広げたりしていたのでしょうか。
ちょうどここから国道向かいの米軍基地キャンプフォスターの中には、国指定有形文化財の喜友名(きゅうな)ガー(通常は立ち入りできない)の湧き水もあります。
また、このウフガーの裏の道をそのまま真っ直ぐ進むと、さきほどの黄色いサンダンカの花の咲いていたふんしんせせらぎ通りの入口に行くことが出来ます。
駐車場がないので車を停める場所さがしに苦労しますが、この夏は豊かな水量が湧き出ている宜野湾市の伊佐地区を散策してみませんか。 ^ ^
[photography: 8/2006 & 7/2019 ]
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