4月の中旬に本部町 伊豆味(もとぶちょう・いずみ)の伊豆味ベゴニア園へ行って来ました。

棚から垂れ下がるヒスイカズラ
今回ここを訪れたのは、今が見頃と言う「ヒスイカズラ」を見るのが目的です。
毎年、新聞紙上にどこどこで咲いたよ~との記事を読むのですが実際に見たことがありませんでした。今回、大宜味村 喜如嘉のオクラレルカ畑を見に行くのに合わせて来たのでした。
伊豆味ベゴニア園へ行くには、名護市から海洋博公園へ行くルートのひとつの本部半島の中央を貫くコース(名護本部線/県道84号線)で行きます。
国道58号線を名護市街の白銀橋(東)交差点から左折して県道84号線に入り、あとは道なりに本部町渡久地向けに進みます。右側にENEOS給油所があるところで道路標識に「伊豆味」と「海洋博公園11km」の2つが見えたら、そのまま250mほど進むと、左へ入る広い道のそばに「伊豆味ベゴニア園」とか「自然石庭」の小さな看板があるのでそこから左折します(左角には伊豆味駐在所の交番がありますが、あまり目立ちません)。
左折した後は道なりに500mほど進みます。途中で左に大きくカーブしながら行くと、一時停止の十字路に出ます。そこは直進して道なりに進み、右にカーブしたすぐ右側にベゴニア園があります。駐車場は入口の奥にあります。
伊豆味ベゴニア園 本部町伊豆味1666 電話0980-47-2742 料金大人300円

受付のボックス
駐車場そばに受付の小屋があるのですが、係の方がいませんのでそのまま入ります。
上の写真で、奥に人が立っている場所の右側に別の建物があって、そこで入場券の販売をしていました。
当「お出かけ沖縄!Odekake47」ブログでは、気軽にお出かけが出来る場所の紹介ということで、なるべく無料で楽しめるところを取り上げるようにしています。
今回のベゴニア園は入場料大人300円かかりますが、十分に季節の花々を満喫できると思います。

マイソルヤハズカズラの花
入場券を購入した建物のそばに咲いていたマイソルヤハズカズラの花です。
キツネノマゴ科のツル性植物で、花の外側が赤褐色で内側は黄色の花を無数につけて藤の花のように垂れ下がります。花の形がスリッパに似ていることから英名でLady’s slipper vine(レディのスリッパみたいなツル植物)と呼ばれているようです。

棚から垂れ下がるマイソルヤハズカズラの花
名前のマイソルは原産地インド南部の町マイソールから来ているらしいですが、ヤハズはわかりません。ヤハズ(矢筈)とは矢を射る時に弓の弦に引っ掛けるへこんだ部分を指しますが、この花のどこがそれなのかよく分かりません。とても覚えきれない植物名です。 ^_^;;

咲き誇るベゴニア
さて、庭に出てみるとピンクの濃いベゴニアの花が咲き誇っています。こんなにいっぱいのベゴニアの花は見たことありません。

写真撮影用の特等席
可愛いベンチが置かれた写真撮影用の場所がありました。
ここで撮らなくても、どこで撮ってもスゴイんですけど! ^o^/

順路を示す標識
ここのベゴニア園は、沖縄本島北部に特有な琉球石灰岩の険しい岩がむき出しの、急な山の斜面に沿っていろいろな植物が植えられています。道に迷わないよう、このように順路を示す標識が置かれていました。

山道でも滑らない工夫が・・・
この日はあいにくの小雨が降ったりやんだりの天気でしたので、岩山へ登ると靴を汚したりあるいは滑ってケガしたりしないかと心配でしたが、歩く場所の順路は、むき出しの土の部分はほとんど無くて、また、山道にも木を細かく砕いたチップがしき詰められていて、滑らず汚れず水たまりもなくて、しかもクッション性があって歩きやすかったです。

ヒスイカズラの棚
これがお目当てのヒスイカズラです! オォーッ
青緑色の花が棚から垂れ下がって咲いています。とても幻想的な不思議な色の花です。

ヒスイカズラのアップ
キレイな色です。造花のようにも見えてきたりします・・・ ^_^;;
ヒスイカズラはフィリピン・ルソン島原産でマメ科の植物です。コウモリが受粉を媒介するらしく、そのため日本では実がほとんどできないとのこと(豆はどんな色しているのでしょうかね)、でも挿し木で増やすことが出来るそうです。
ネットで調べてみると驚いたことに、絶滅が危惧されるということで国際自然連合IUCNのレッドブックに登録されているとありました!

その名前のとおり? 格調高く咲いているカクチョウラン
園内にはカクチョウラン(鶴頂蘭)もあちらこちらで咲いていました。気品がありますね。
やんばるにも自生するランですが、環境省・沖縄県では絶滅危惧種に指定しています。

もう咲いているガクアジサイ
一般に見かける薄桃色や薄青色をしたアジサイは、このガクアジサイから改良されて作られたと言われています。華やかさが無いため以前はほとんど見向きもされなかったガクアジサイですが、その控えめなところが逆に近年人気になってますね。

急な斜面もコースに設定されています
このような急な斜面、いや、崖みたいな場所も順路コースになっています。

気づけば崖の上を歩いている・・・
しかし、ベゴニアを主体とした園内の花々を見ながら楽しみながら歩いていると、急な斜面でも知らずのうちにかなり高い場所まで登って来ていることに驚かされます。
この日は齢88歳の老母も一緒に園内を廻ったのですが、上り坂はさすがに後ろから押してあげたりもしましたが、私と同じコースを歩いたにも関わらず、母は全然疲れる様子もなく、とても楽しそうでした。

手作りの展望デッキ
園内の一番高い場所に、このような展望デッキが設けられています。
芳醇な香り漂う温かなコーヒーでもあれば最高なのでしょうけど、持参のペットボトルのさんぴん茶でしばしの休憩。 ^_^;;

展望デッキからのながめ
先ほどの展望デッキからのながめです。
下の赤い屋根の場所から、岩山をジグザグに歩いているうちに、いつのまにかこの一番高い展望デッキに来てしまったという感じです。
ヒスイカズラ目的で来た伊豆味ベゴニア園ですが、思いのほか素晴らしいところでした。いい意味で期待を裏切ってくれた場所です。

園内に咲き誇るベゴニアの花
ベコニア園の係の方もおっしゃっていましたが、今年はベゴニアもヒスイカズラもマイソルヤハズカズラも例年以上にタイミングよくたくさん咲いているらしいです。
5月上旬くらいまでは見ごろが続くと思いますので、花いっぱいのベゴニア園へ行かれてみてくださいナ。これからだとアマリリスや鉄砲ユリも併せて見られるチャンスですヨ! y^_^y
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