2021年新春1月半ば、梅の開花のニュースを耳にしてさっそく本部町 伊豆味(もとぶちょう・いずみ)へ出かけて来ました。(コロナ禍の行動自粛要請が呼びかけられた県の緊急事態宣言発出の前日です)
本土では珍しくない梅の花ですが、ここ沖縄では梅の木自体あまり見かけることがありません。
最近では琉球民謡「梅の香り」の作者の出身地の西原町(にしはらちょう)が、梅の木を街路樹に用いたりしているので少しずつ見る機会も増えてきていますが、やはり梅の開花と聞くと本島北部のヤンバルを連想してしまいます。
県内で梅の花の見どころと言えば、名護市 大湿帯(なごし・おおしったい)の梅並木が有名です。しかしそこはヤンバルの山奥で道も細いと聞いているので、梅の短い開花期間には車で渋滞しそうで私はまだ行ったことがありません。
今回、私が出かけたのは知る人ぞ知る! と言っても、まぁ最近ではここも名が知れるようになってきましたが・・・本部町の伊豆味の梅並木です。伊豆味は「伊豆味ベゴニア園」や「よへなアジサイ園」でも有名ですね。
伊豆味へは名護市街から本部半島の中央を西へ横断するルートで行きました。
国道58号線を名護市街の白銀橋(東)交差点から左折して県道84号線に入り、本部町向け道なりに進みます。
途中、道沿いに大きな恐竜の置き物が置かれている御菓子御殿 名護店から2kmほど、クネクネした坂道を下って平地になったところで信号交差点に差し掛かります。
そこが伊豆味の交差点で、そこを直進して右側に見えるENEOS給油所を過ぎてすぐ100mのところに、別の信号機のある小さな十字路があり、道路の脇に「伊豆味小中学校入口」と書かれていますので、そこから左折します。
学校前の細い道路を300mほど進むと、少し開けた十字路にでます。
道端に「よへなアジサイ園」とか「自然石庭」とかの案内板があると思います。その十字路を左折します。
十字路から少し進むと道路が右に曲がり、その先の右側に「ベゴニア園」があり、さらに少し進むと「自然石庭」があります。
その2つの施設の間に何本かの梅の木があり、白い清楚な花が咲いていました。
あたりにはほんのりと、爽やかな香りが漂っていました。とてもいい気持ちになれます。
これが「花を愛でる」気持ちということなのでしょうか…。
花は8分咲きぐらいでしたので見頃はあと一週間くらいでしょうか、梅の開花時期は短いのです。
それでも個体差でまだつぼみの木もありましたので、1月中はどうにか見られるかなぁと、そんな感じでした。
道の反対側の川沿いにも1本、開花している梅の木があります。
ここ伊豆味の梅の木は、地元の方が台湾から導入したものを植えたと聞いています。
ここで梅を鑑賞したあと、周辺の山道沿いにも梅の木が植えられていないかと、何本かの山道を車で登ってみたのですが、ミカン畑以外は見事に何も見つかりませんでした。
梅を探すのをあきらめて、次の目的地の八重岳(やえだけ)へ向かおうと学校前まで戻り、路地から県道84号線へ出ようとしたところで左側に、学校と県道との間に1本の大きな梅の木が3分咲きで立っているのを偶然に見つけました!
なんとそこは、あずま屋とベンチがある小公園で、4台分の駐車場もあり、ミカンの実を模したトイレも置かれていました! ここは穴場です!ナイショです。
3分咲きでツボミもまだたくさん残っていたので、これから楽しめそうな梅の木でした。
そのあと、県道84号線へ左折して八重岳に向かいました。
伊豆味からの近道もあるのですが、今回は花を探索する目的で別の道を行くことにしました。この選択は大成功でした。
小学校から県道84号線を西へ1km弱進むと、第二恩納(だいにおんな)バス停があって、八重岳入口の道路標識がありましたのでそこから左折して山道を進みます。
(途中Y字路は平和記念墓地公園への案内版を目指して右へ行けばOKです)
途中の道沿いには、赤い花のツバキとスモモの白い花、満開のヒメサザンカがまとまって見られる場所があったり、珍しい八重咲のウメの木が何本も植えられている場所があったりと、うれしい大発見がありました。
八重咲のウメの木は、道が三差路になったところにまとまって咲いていました。
県内で八重咲きの梅の花を見たのは、私は初めてでした。
ここでも辺りには良い香りが漂っていました。
伊豆味で見た梅の花はすべて白梅の花でした。
どこかに紅梅の花が咲いているところ知りませんか?
花が咲いている様子は画像で見るとあまりパッとしませんが、実物はとてもキレイで現場は華やかな雰囲気なんです。
しかし、花を見てるとついつい気が緩んで周りが見えにくくなってしまいます。
人込みを避けて、おしゃべりにならないよう気を付けましょう。
このあとの八重岳の話は、別記事にしますね。
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