沖縄ではサクラの季節が過ぎて気温が上昇してくると、北部やんばるからはツツジの花だよりの次に、オクラレルカの花が見ごろだという便りが聞こえてきます。
子供が小さいころに行ったっきりなので、またまた齢88の老母を誘い、妻と3人でオクラレルカの花畑を見に出かけてきました。
オクラレルカの花のアップです、ちょっとピントが甘いですね。 ^_^;;
アヤメ科アイリス属の多年草でアイリスの一種で、代表的なアイリスのダッチアイリスやジャーマンアイリスと比べるとオクラレルカの花はすこし小ぶりでおとなしめです。
しかし、オクラレルカは紫色の花もステキですが、すらりと伸びて剣のようにとがった長い葉もまた魅了のひとつなんです。葉だけでも生け花の材料に使われたりします。
ちなみに、よく似た花のアヤメやハナショウブやカキツバタは、アヤメ科アヤメ属です。グラジオラスはアヤメ科のグラジオラス属となっています。
今回のオクラレルカ畑は、場所は沖縄本島北部の大宜味村 喜如嘉(おおぎみそん・きじょか)の喜如嘉ターブクと呼ばれているところ。大宜味村は長寿の村として知られ、喜如嘉は芭蕉布(ばしょうふ)の里として有名ですね。
国道58号線を北上して、名護市街を過ぎ、屋我地島が見える羽地大橋を過ぎ、2つの橋が架かる塩屋湾を過ぎ、道の駅おおぎみを過ぎて、辺士名高校を過ぎると、あと1kmちょっとで喜如嘉の集落に到着です。
Y字路になった先にくすんだ赤瓦屋根の2階建ての体育館のような建物が見えますので、それが喜如嘉の目印です。
体育館のように見えていたのは、「大宜味村農村環境改善センター」の建物でした。
オクラレルカの花畑にはトイレがないので、用足しはここで済ませておきましょう。
改善センターのすぐ前の道路に「オクラレルカ」と書かれた看板があるので、つい右の道へ入りそうになりますが、左の道を直進するほうがわかりやすいです。
看板から直進して160mほど進むと、右側に入れるアスファルト道路がありますのでそこを右折します。50mくらい進んでY字路を右へ進み、あとは直進して橋を渡ると、左手のほうにオクラレルカ畑や白い運動会テントが見えますので、テントのそばの広場に駐車します。
広いオクラレルカ畑の中に、このような運動会テントが建っていて、そのそばの広場が駐車スペースです。
オクラレルカの咲いているエリアは広いのですが、農道は狭くて車がすれ違えないところも多いです。ところどころに駐車スペースも設けられてもいますが、テントのそばが一番便利です。
一面に咲き誇るオクラレルカの花々の向こう側に、喜如嘉小学校が見えます。
喜如嘉小学校の生徒たちの手作りの看板がありました。
このような看板もありました。こちらは大宜味小学校ですね。
運動会テントがある広場には、このような詳しい案内版もあります。自然の野鳥を多く観察できるようですが、残念ながら私たちが行った時は野鳥の姿は見られませんでした。 ^o^;;
周辺のヤンバルの山から流れ出たきれいな水が用水路を流れていました。
オクラレルカが咲くこの一帯を喜如嘉ターブク(田んぼ)と呼んでいることから、昔は田んぼだったと思われます。オクラレルカは多年草で、咲き終わってもコスモスやひまわりと違って、緑肥として土に混ぜ込まれるようなことはないそうで、年中オクラレルカ畑なんです。
たくさんのオクラレルカの花が咲くようすを眺めていると、こころ穏やかになります。
オクラレルカの花畑のところどころにあぜ道があって、そこへ入るとインスタ映えする写真もバッチリ撮れますヨ! ^o^/
こんなテーブルセットが置かれているのも見つけました。
オクラレルカの花が活けられていてホッコリさせてくれます。=^o^=
オクラレルカの花は勝手に摘んでは行けません。運動会テントのところで5本\100で販売しています。用意されたまだつぼみのオクラレルカを5本選んで購入します。徐々に咲いてくるのを1週間くらい楽しめます。
オクラレルカの花の時期はすでにピークを過ぎつつあり、花を終えた茶色いものも目立ちます。今年の見ごろは4月いっぱいでしょう。早めにお出かけください![photography: 4/2019]
2005年4月初旬に子供達と出かけた時のオクラレルカ畑のスナップ写真です。
幼い子供たちはオクラレルカの花にはまったく興味を示さず、流れる水路に手を入れて水遊びを楽しんでいました。 ^_^;;
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