新聞に「羽地のコスモス畑」のことが載っていました(1月18日付/琉球新報)。
かなり広い場所だと聞いてとても行きたくなったので、週間天気予報を参考に2月初旬の晴れた暖かい日を選び、齢90手前の母を誘って妻と3人でコスモスの花見へ行ってきました。
Location: Haneji Nago-city Okinanwa JAPAN
見学無料 ( Visit free of charge / 参观免费 / 參觀免費 / 견학 무료 )
駐車場なし( Parking lot: None / 没有停车场 / 沒有停車場 / 주차장 없음 )
場所は名護市羽地(なごし・はねじ)の羽地ターブックワァと呼ばれているところ。沖縄本島でもわずかに残る稲作用の田んぼがあるところです(稲田は他に恩納村安冨祖、金武町屋嘉・伊芸などに残っています)。
沖縄本島の中南部からは沖縄自動車道路と国道58号線を利用すると便利です。国道を名護市世冨慶(よふけ)から長い2本のトンネル道(名護東道路バイパス)に抜けて、名護市伊佐川(いさがわ)で国道58号に再び合流、右折して北上します(このトンネル道は信号機の多い名護市街を通らずに済むのでとても便利になりました)。
1.5kmほど進みJAスーパーのAコープモーレ店を左に見て信号Y字路を過ぎると、すぐに両脇に(右)ローソンと(左)ファミマがあります。そこを過ぎるとすぐ左側の道路下に赤・白・ピンクのコスモス畑が見えてきます・・・が、しかし、目的の場所はここではありません!
そこからさらに300mほど先の右側に、白い建物の特別養護老人ホーム「瑞穂の郷」や10階建てくらいのマンションが見えるはずです。
その建物の(国道からは見えない)後ろ側に広いコスモス畑があるのです!
詳しい地名は「名護市川上区」です。国道から右折して特養老人ホーム入口へ入ります。
もしそこから入り損ねて行き過ぎてしまっても、その先の路地から右折しても大丈夫です。老人ホームの後ろ側へ回り込むように車を進めると、今日の目的地の「羽地のコスモス畑」が見えてきます。
そこは正確に言うと「コスモス畑」ではなく、稲の収穫を終えて次の田植えまでの間にコスモスを植えた場所なのですね。コスモスの花は販売用ではなく、田んぼの緑肥(りょくひ: 生えている作物を収穫せずに緑のまま、そのまま田んぼに土と一緒にすき込んで肥料とする)として植えられたものなのです。コスモスは稲の肥料となるんですね。
ここの水田では6月と10月に収穫する二期作が行われていて、稲の収穫後に植えられた緑肥用のコスモスが1月下旬~2月に可憐なピンクの花を咲かせる~と言うことなんです。
10ヘクタールの広い土地に500万本のコスモスの花が咲き誇る眺めは、2月にしては暖かな日差しと相まって、とても幸せな気持ちになります。
それでもこのコスモスたちは、花も咲き終わらないうちにトラクターで土の中にすき込まれてしまう運命なのです。このピンクのじゅうたんの素敵な眺めも残り1、2週間ほどでしょうか。
赤・白・ピンクの花の咲き誇る眺めも素敵ですが、ここにはそれだけではなく、上の写真のように畑の中に置かれたピンクのベンチがあり、花輪の髪飾りも用意されてて、インスタ映えしそうな撮影ポイントが用意されています。
また、田んぼのそばには「花は持ち帰らない/あぜ道にはいらない/路上駐車しない」などの注意書きが書かれた立て札がありました。平日には数える程の車しか停まっていませんでしたが、週末は人出が多くなるので路上駐車が多いと迷惑かもしれませんね。特養老人ホーム「瑞穂の郷」の駐車場が解放されているようです。
その後、羽地ターブックワァを後にして、昼食は名護市大東の「ひがし食堂」へ立ち寄りました。
するとそこへ、今年7月の参議院選挙に出馬予定の安里繁信さんが3人連れで入ってきて「ミルクぜんざい」を食べていかれました。
背広姿にバッチリ決まった男性3名組が、ミルクぜんざいをおいしそうに食べているというアンマッチな風景に思わず吹き出してしまいました。
「おいしいと評判なので食べに来た」と、お茶目な一面をのぞかせてもらいました。
曇りがちの2月の、合間に晴れたドライブ日和に外出へ誘った老母も喜んでくれて、いい一日になりました。
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